1948-06-28 第2回国会 衆議院 運輸及び交通委員会 第25号
○堀江委員 鉄道賃金値上げの問題は、同僚議員からいろいろ質疑があつたわけでありますが、まだ私として了解のいかぬ点は、物價の値上げによつてこの運賃を上げなければならぬということはもちろん了解がいくわけでありますけれども、この運賃値上げの基本をなすものが、賃金においては三千七百円ベースをもつて打立てられている。
○堀江委員 鉄道賃金値上げの問題は、同僚議員からいろいろ質疑があつたわけでありますが、まだ私として了解のいかぬ点は、物價の値上げによつてこの運賃を上げなければならぬということはもちろん了解がいくわけでありますけれども、この運賃値上げの基本をなすものが、賃金においては三千七百円ベースをもつて打立てられている。
今ここに述べましたように、物價、賃金に含まれる貨物運賃の割合の算出ということも計数のうちの一つのいわば手品、マジックであつて、一國の産業構成の上におけるキー産業である鉄道賃金が、單に算術計算的に物價の高進の中に影響するものであるということは、何としても考えられない。納得ができない。たとえば片山内閣のときに逓信料金の値上を計画した。
從つて今度のこの鉄道賃金なり通信料金なりの値上げの問題につきましても、原則的にはそれらの仕事が独立採算を可能とする方向に向うために、どうすれば赤字を補填することができるか、將來どうすれば独立採算を可能とするか、こういう観点から引上げたものでありまして、〇・八の生活補給金支給当時のように、ただ單に赤字を無條件で一般会計から補填しようというような立場から今度の値上げが考えられたものではないのであります。
尚進んで鉄道賃金、郵便電信料金、酒並びに煙草の値下げを断行する。これを模範として一般の物価を軽減させる。その結果として通貨の増発を食い止める。インフレーションの高進を抑制する。これによつて高物価を低物価に転換させるのであります。低物価の方針を確立いたしますれば、生産コストが安くなつて参ります。生産コストが安くなつて初めて物資の増産が滑らかに行くのであります。
○政府委員(田中源三郎君)(続) ただいまの徳田君の御質問は、鉄道賃金の値上は議会の協賛を経べきものであり、かつ一定の実施期間をおいてこれを施行すべきが当然ではないかという御質問でございます。 〔発言する者多し〕